死を通して生を考える
『死を通して生を考える』
「死」を身近に感じる状況としてお葬式が挙げられます。
親しい方が亡くなった時、亡くなった方と親交が深ければ深いほど悲しみは深く感じます。
今回は故人の死を通して周りにいる方々と自分自身の生について考えていきます。
「他者の死」について
今を共に生きている家族、友人の死を想像してみます、すでに経験のある方は想像するに難しくないと思います。
昨日、電話で話した友人。
さっきまで一緒にいた家族。
その方々の「死」を想像すると、焦り・悲しみ・不安といったマイナスの感情が沸き起こります。
この感情が相手に対して真摯に向き合う為のモチベーションになり、相手に優しさや愛情をもって接することができます。
私は「他者の死」をリアルにイメージすることで、家族や友人ともっと真剣に向き合ったり、その人ともっと感情を共有していたきたいと思い、接し方が変化していきました。
「自分の死」について
自らの「死」を想像するのは、そう簡単なことではありません
私は自らの「死」を深く考えた時、恐怖・心配という感情が起こりました。
この感情が残された自らの人生の時間を無駄にはできない、自分の行いのすべてに後悔をしないようにしていきたいという気持ちを強く芽生えさせました。
自らの「死」の想像は自分を見つめ直すきっかけになり、本来のあるべき姿が見えてきたような気がしました。
「死」を考えるということはネガティブな方向に行きがちですが
現在生きている他者と自分の「死」を通して「生」を考えることで
これから「共に歩んでいく大切な他者」と「本来の自分」が前進して生きていく方向が見つかるきっかけになるかもしれません。